2016年9月 1日 (木)
リスペクト行動
サッカーのバルセロナU12の選手たちが,試合(優勝)後に取った行動が、話題になっています。
12歳(以下)の勝者たち(特に,キャプテン)は,消沈している敗者に駆け寄り,頬に手を触れ
言葉をかけ,「ハグ」して廻っており,「最大限のリスペクトの表現」と、賞賛されています。
このような姿を見て,「やはり,スポーツは人間性を育てる」と思われる方もいるかもしれませんが
実際は,適切な「教育」の賜物だと考えられます。「スポーツをしているから
リスペクト行動が示せる」のではなく,「スポーツ活動の中で,適切な教育や学習がなされて
リスペクト行動が示せるようになる」ということです。
スポーツ心理学の研究領域でも,スポーツと人間性形成の関係に関するテーマは扱われています。
そこには,スポーツの効用を謳うもの(スポーツ活動そのものが,何かを育む)
人間性の育成が競技力向上を導くという考えに基づく研究,スポーツ活動を利用して
人間性を育てようという試みなど,様々な立場からのアプローチがあります。いずれも
意味・意義のあるアプローチなのですが,残念ながら,日常での理解でも,専門領域においても
これらの「似て非なる」考え方が混ざり合い,誤って理解されている感が否めません。
「スポーツ中に見られる,人間性に溢れた行動は,どこから生まれたのか」という問題については
スポーツの力を過大評価せずに,アプローチする必要があります。
過去記事|リスペクト行動
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